December 07, 2004

 道交法改正で思ったこと

国民の皆様はいかがお過ごしかね。皆様の友・Nです(挨拶)。

たまには「社会派」ぶったことを書かないと、このblogの管理人は「ぬいぐるみ」と「ネコ」が好きなだけのヴァカだと思われそうなので(・・・事実そうですがw)、ちょっと硬派なネタもたまには書いてみましょう。

ええと、なんかよく理解できないので、ぜひコメントを頂きたいのだ。

11月からの「運転中の携帯電話規制」、そして一昨年か昨年からの「飲酒運転の罰則強化」など、次々と道交法が改正されていきます。

けれど、それが良く解せないのだ。
最近は「共謀罪」についての意見のなかで、「実行していなくても、サラリーマンが酒席で上司のワルグチを言っただけでタイーホなのか」などと、ずいぶん反対運動が盛り上がったじゃないですか。

松宮孝明・立命館大法科大学院教授が、Mainichi Interactiveの記事のなかで、こんな問題点を指摘しています。

 共謀罪は刑法の原則を歪(ゆが)める。刑法の授業では最初に行為主義、客観主義の原則を学生に教える。つまり思想は裁かず、実際に社会に害のある行為を罰する定めだ。だが法案にはこれがまったく書かれていない。政府は共謀罪の適用について、思想を実際に行為に移す「顕示行為」は「必要ない」と主張するが、これは近代刑法の大原則を無視している。

あと、昔のハナシになるけれど、「破防法」もそう。「やった行為に対して罰するのが法治国家の原則であって、「やろうと考えた」「やる準備を企んだ」だけで罰するのはオカシイと、ずいぶん非難の声が挙がったじゃないですか。
犯罪の実行行為に至っていない予備・陰謀の段階で取り締まるのは(・A ・)イクナイ!ってことで。

* * * 

・・・で。
道交法改正についても、たとえば「交通事故の原因の一部が「携帯電話の使用」にあるのなら、罰を3倍にする」「交通事故時に規定以上量の呼気アルコールが認められたなら、罰金を100万円にする」と、結果を裁かれるのは問題ないと思うんですよ。

けれどね。
事故ってもいない/事故など起こりようもない時に「携帯電話を手にしていたので罰金です」とか、アルコールへの体制もヒトそれぞれなのに「呑んでたから免停」っつーのは、なんか違和感があるんですよ。

携帯電話の使用やアルコールの服用が、事故の発生率を高めるというのは認めます。
けれど、それを「事故の予備の段階で取り締まる」のって、なんか気にくわないw

携帯電話の運転中使用が「事故を起こすリスクが高く」かつ「携帯使用中の事故だと重く罰せられる」ことを承知の上で、その上で「使う/使わない」は個々の判断に任せる。
呑んだら「認知・判断・動作が鈍り」「飲酒運転での事故は厳罰に処せられる」ことを承知し、それでも運転するか、代行を使って帰るかを個々が自分で決める。

・・・「自己責任」という思想って、そもそも、そういうものではないの?
イラク3ヴァカの事件を機に、「自己責任」での行動を求める声がこれだけ大きくなってきている。そして、「破防法」や「共謀罪」への反対運動は地道に続いているのに、誰も道交法のこうした点には触れないのでしょうか・・・。

|-`).。oO( 僕が法解釈を勘違いしているか、実は反対運動はあるけれどその存在を知らないだけなのかもしれませんが・・・ )
 
 
・・・とにかく。
24時間戦うリーマンには、携帯はいつどこでも必要っつーわけで。
それを規制されると、面倒なのよ・・・。

Posted by N at December 7, 2004 09:05 PM | コメント (10) | トラックバック (0)
トラックバック
コメント

道交法についての難しい理屈についてはうまく説明できませんけれど、これだけは主張したい。

携帯を使いながらの運転で事故を起こすのは、言ってしまえば各人の自由ですが、それに巻き込まれる方はたまりません。飲酒運転もしかり。

それに事故が起こってからでは遅い。だからこそ予防措置としての取り締まりでもあるのではないかと。

仮に、信号のない交差点などで向き合った相手のドライバーが携帯中であり、視線がこちらをとらえているのかどうかはっきりしない状態の場合、安心してそこを進めますか? 私は絶対否です。

以上、Nさんが真面目に疑問を投げかけているものと信じて、ごく真面目に答えてみました。(きつい文章ですまぬです)

Posted by: 小夜 at December 7, 2004 09:29 PM

>小夜さん
このエントリを書いているときに、一番気になったのは、
ご指摘の通り「それに巻き込まれる方」のことでした。
たしかに、今のドライバーさんは、携帯に夢中になって
目線がどこかに飛んでしまっている方も多いですからね。
小夜さんのblogでも、そういう「安心感」について触れられていましたし。


で、そのような意味を込めての立法であるとは思うのですが、
「そういう「巻き込まれる方のこと」もわきまえた上での自己責任」
を、改めて自らにも問う意味合いも込めて、あえて書いてみました。

たしかに、巻き込まれる方にしてみてはたまったものじゃないですが・・・。

コメントありがとうございます〜。
きつい文章とは感じませんでしたよ。むしろ正論かと。

Posted by: N at December 7, 2004 09:48 PM

「事故の予備の段階で取り締まる」というのは道交法だけじゃないです.例えば,児童虐待関係でも「健診に来ない」「健診のこの項目ほか数項目関連性のあるところで引っかかってる」という理由で,「要観察」ということになる.「予防」の観点の導入はあちこちで見られます.
行為に対するサンクション,という形で罪刑が確定するのは生温いんじゃないか,という考えが広汎に出てきてるんじゃないでしょうかね.だから,行為以前のものを取り締まれ,もっと言えば気持ちはともかくきっかけになるものを摘んでしまえ,ということになるんではないかと.商店街での監視カメラ設置とかはそういう発想なんじゃないですか?
一方で,他者の人権を侵害しない限り,匿名性を帯びた主体として自分の好きにやりたいというきっかけさえも,例えば監視カメラは奪ってしまう.過度に情報を収集し過ぎなんですよ
動機レベル,あるいは動機とほぼ同一視してもいい行為以前のレベルに縛りをかけることへの違和感は同意です.でも,世間は,行為レベルのサンクション(もっぱら罰という意味ですが)では甘いと感じるようにもなったということなのですかね?

Posted by: H2SO4 at December 8, 2004 12:14 AM

フォローしてくださり有難うございます。

どうにも気になって更に考えてみましたが(すみません頭の回転が悪くて(^^;))
なぜそこまで厳しい(?)『罰』を適用せねばならないかというと、どれほど危険性を指摘しても『ながら運転』をする輩が後を絶たないからです。
片手に持って話しながらあるいはメールを打ちながら運転するなどは言語道断ですが、信号待ちの間にちょっとだけならいいだろうという方が多いはず。けれどそのまま青に変わって発進するとなると上と同じことになってしまいます。
それらのことを考えると、どこまでならいいという線引きは難しいので『運転中、手にしていただけで罰』というのもやむを得ないのではないかと思われます。

きちんと他の車の通行の妨げにならない場所に停止させてから話す、これならまったく問題ないのですけどね。

ついでに言えば、自転車で『ながら』乗りをする人たちも取り締まるべきだと声を大にして言いたいです。危なっかしくてかないませんわ ┐(*´-`)┌

Posted by: 小夜 at December 8, 2004 08:49 AM

難しいことはよくわからない。

ただ思ったのは、携帯使用や酒気おびの被害に遭った方がこのブログ読んでなんて感じるか。
そういう方が読んでないことを祈るよ。それも『自己責任』って君は言うかもしれんけどね。

酒気おびのせいで半身不随になった友人がいるあたしには、酒気おびで運転してるやつら皆にに同じめに逢わせてやりたいくらいなんだよ。

乱暴ですまん。
ただ、携帯使用中の事故があれだけ多発してる中で『自己責任』なんて言われてショックだったので。
不快なら削除ヨロ

Posted by: ゆみ at December 8, 2004 10:38 AM

>H2SO4さん
>動機レベル,あるいは動機とほぼ同一視してもいい行為以前のレベルに縛りをかけることへの違和感は同意です.
>でも,世間は,行為レベルのサンクション(もっぱら罰という意味ですが)では甘いと感じるようにもなったということなのですかね?
そうそう。そういうことなんです。それが言いたかったのだ。
「行為への罰」から「動機への罰」へと社会が変遷しつつある状況を
解説/解明しているような書籍でもあれば、推薦ヨロ。

>小夜さん
コメントありがとうございます〜。
たしかに、自転車のふらつき運転も、恐怖ですよね・・・。

>ゆみさん
コメントども〜。
えっと、まず、不快だから削除するっていうのは、
うちのblogではやらないので(スパムは別w)、そのあたりはよろしくデス。
第一、そもそも不快だとか、そういうふうには感じないよ・・・。

書き方が悪かったのかもしれんなぁ。主に語りたかったのは
社会システムの変遷、つまり「行為への罰」から「動機への罰」への
シフトがあり、それをどう捉えたら/考えたら良いのかということです。

時間があるうちに(あるのか?w)もういちどじっくり勉強してみたいと思っています。

Posted by: N at December 8, 2004 11:11 AM

とゆーか、そもそも道交法と刑法を同列に扱ってもいいものなのか?
実は全然違う理念で動いてるんじゃなかろうか?
という気がしますよ。世間がどうこうではなくて。
懲罰が目的のものと予防が目的のものは端っから違う世界のお話なんじゃねえの?って感じです。

ちなみにわが家ではイヤホンマイクやFMから聞こえてくる装置が売れてちょっと特需でしたわ。

Posted by: 吉田在住30歳 at December 8, 2004 04:08 PM

わたしは法律とかそういう難しいことはよくわからないのですが、クルマを運転する身から一言。
年々マナーを守れないドライバーが増えている気がします。行楽シーズンの週末の高速なんてひどいもの。
で、運転中の携帯使用の話し。たしかに営業マンとか新聞記者とか仕事で運転するヒトにとったら禁止されたらこまるでしょう。ハンズフリーも危険だっていう話しもあるし。
でも、使っているヒトにとっては危険だって意識はないんだと思いますよ。ふつうに運転していたり道を歩いていたりしているときにひやっとするのは、ながら運転しているヒトじゃないですからね。
たとえていうなら、あるきタバコしているヒト?つまり本人は気がついてないけど、まわりは煙だの炎だと巻き散らかされて危険な思いをするわけだから。あれっ?なんか話しがとんだかな。
この議論ってシートベルトやヘルメットが義務化されたときもあったような気がします。極論してしまえば、スピードだそうが酒のもうが脇見しようがなにしようが事故んなきゃいいのか?ってこと。違うと思うけどなぁ。
自転車についていえばもっと取り締まり厳しくすべきだよねぇ。

しかし、気になるのは、警察の取り締まり。本当の危険・迷惑行為に対し取り締まるのはいいですよ。でも、そうじゃなくて捕まえやすいところでばかり切符きるから腹立つんですよねぇ。それとNシステムとかETCとか、いいはじめたらきりがない。
すみません、お茶濁しました。

Posted by: 真夜so at December 8, 2004 08:27 PM

自分のレスを改めてよく読んでみて「とんちんかんなこと書いてるな」と思いましたので,簡単に訂正します.
件の「共謀罪」は,「犯罪実行前の段階での共謀もしょっぴくよ」ということなので内心・思想の自由を縛るから問題だ,ということ.一方,道交法の改正は,直接には内心・思想の自由を制限するものではないですよね.「運転中の電話」「飲酒運転」は犯罪です,ということですから.運転中の電話/飲酒運転する自由がある,と言うのは苦しいです.
自分のトコで自己批判しますので,後ほどご確認ください.

Posted by: H2SO4 at December 8, 2004 09:17 PM

>ALLな皆様
コメントありがとうございます・・・。

たしかに、道交法と刑法を同列にして良いのかとか、いろんな問題がありますね。
このエントリ、一度整理して再記したほうが良さそうですね。そうします。

同じく自己批判、切腹!!

Posted by: N at December 9, 2004 10:53 PM
コメントする









Remember personal info?
入力した情報を記憶しますか?
(次回書き込み時に非常に便利です)


Check to Subscribe to this Comment:
コメントに返信があった場合メールで受け取る: